トレイン・オン・トレイン・システムを視察
道新幹線でJR北海道苗穂工場を訪問
道連新幹線建設促進等調査会(川尻秀之会長)は9月12日、JR北海道苗穂工場を訪れ、トレイン・オン・トレインシステムを視察しました。
同日は、同調査会メンバー19人が参加し、トレイン・オン・トレインシステムの概要説明を受けた後、実物大モックアップを視察しました。
道新幹線が新青森~新函館(仮称)を走行する際、青函トンネルを含む供用区間82㎞で、在来線の貨物列車と高速新幹線がすれ違うこととなり、その安全性の確保が課題となっています。
運行時間帯の区分、すれ違い時に高速新幹線が在来線並みのスピードまで減速などの対策が考えられていますが、運行時間帯を区分するとダイヤの設定が制約され、新幹線が減速すると高速新幹線のメリットが薄れてしまい、どちらも輸送力の低下を招くこととなります。
そこで、安全の確保と輸送力の確保の双方の課題を解決するため、新幹線貨物列車に在来貨物(コンテナ)列車をそのまま搭載し、高速走行することを可能にするのがトレイン・オン・トレインシステムです。
参加した議員から、システムやスケジュール、コスト面、法の規制などについて多くの質問が出され、熱心な意見交換が行われました。川尻会長は「青函トンネルの貨物の問題を解決するにはトレイン・オン・トレインが必要であり、われわれも協力していきたい」と述べ、実用化に向けた課題解決に取り組んでいくことを確認しました。