伊東会長は留任、3役など新役員を決める
自民党道連の第71回定期大会が6月11日、札幌グランドホテルで開かれました。全道から代議員、来賓、国会議員、道議会議員、地方議会議員ら約700人が出席。次期衆院選での政権奪還に向けて結束するとともに、運動方針や大会アピールなどを決定しました。また、道連会長に伊東良孝衆議院議員(北海道7区)の留任を決めました。
東日本大震災の犠牲者に対する黙とうを捧げたあと、岩本剛人大会準備委員長が開会のあいさつをし、議長団に角谷隆司道議らを選出して議事に入りました。まず伊東道連会長が「少なくとも来春までには次の衆院選があるだろう。何としても勝ち、政権奪還を果たさなければならない。支部長のいない選挙区は素晴らしい人材を発掘してほしい」と強調しました。
次いで来賓の大島理森党副総裁が「最大不安社会を作っている最大の原因は菅首相。大震災の復旧・復興をできるだけ早く進めるためには辞めてもうらしかない」と早期退陣を求めるとともに、「日本の再興、北海道の大きな飛躍のために、来るべき衆院選にしっかり勝利しよう」と述べました。さらに、佐藤英道公明党北海道本部幹事長、高橋はるみ知事、高向巌日本商工連盟北海道連合会会長も次々と祝辞を述べました。
優秀党員・組織などの表彰に引き続き議事に移り、党情・政策活動など報告を了承。平成23年度の活動方針、予算・決算、各級選挙総括を原案通り可決しました。
任期満了に伴う役員改選では伊東会長が留任したほか、新3役として幹事長に岩本剛人道議(新)、総務会長に工藤敏郎道議(新)、政調会長に柿木克弘道議(新)を選出しました。
続いて東国幹アピール案起草小委員長が大会アピールを力強く朗読し、これを満場一致で採択しました。
【9項目の平成23年度大会アピールは次の通りです】
一、この国家危機にあたり、北海道として被災地の復興支援に全力を尽くす。
一、防災体制の強化をはじめ、安全・安心な生活を確保すべく直面する諸課題の迅速な解決に向け全力で取り組むとともに、原子力発電施設の総点検を行い、安全確保に万全の措置を講ずる。
一、震災の影響による本道の経済に十分配慮して、経済体質を強化し、雇用を確保し、自立した活力ある北海道づくりに全力を尽くす。
一、地域医療の確保、福祉の充実、犯罪や虐待、いじめから子どもたちを守る環境整備の推進など安全安心な地域づくりを進め、地方の再生、道民生活の向上を図る。
一、わが国固有の領土である択捉、国後、色丹、歯舞の北方四島の早期返還を期し、道民一丸となって国に対し強力な返還運動を求めるとともに、たゆまぬ道民運動・国民運動を展開する。
一、必要な社会資本整備が未だ遅れている高規格幹線道路網のネットワーク化を実現するとともに、これまで、わが党が取り組んできた北海道新幹線札幌延伸に向け、一日も早い認可・着工を目指す。
一、本道の基幹産業である農林水産業の体質強化を図るため、基盤整備の強化や、多面的機能の正当な評価など、本道農林水産業の発展に向けた政策を大胆に打ち出す。また、TPP交渉参加を断固阻止することはもとより、WTO、日豪EPAにおける重要な農産物の現行関税率を堅持するとともに、今回の震災による津波被害、風評被害対策に万全を期す。
一、全国学力・学習状況調査を活用し児童生徒の学力向上を図るとともに、今後とも北教組問題を厳しく追求し、教育現場の正常化を加速する。また道徳教育を推進し、心優しく、国を愛し公共心のある精神的に豊かな子どもの育成を進め、個人主義に陥った社会の是正を目指す。
一、来るべき総選挙で必ず政権を奪還するため、道民の意向を的確に把握し、政策として具体化し、確かな将来ビジョンを打ち出して道民の期待に応える。