道連がTPP協定交渉参加に対する抗議声明
自民党道連は11月11日深夜、野田首相のTPP交渉参加表明を受けて岩本剛人道連幹事長と柿木克弘道連政調会長が緊急記者会見して「TPP協定交渉参加に対する抗議声明」を発表しました。 岩本幹事長は「影響も対策も不透明なまま、地方への説明が全くないなかでの独裁的な政治判断。地域を崩壊の危機に直面させる。日本の食を支えてきた北海道を守るために強く抗議し、最後まで闘う」と述べました。 さらに農業や医療などの関係団体にも参加を呼びかけ、週明けにも対策本部を設置する考えを示しました。 抗議声明の内容は次の通りです。
TPP協定交渉参加に対する抗議声明 本日、野田総理大臣が、TPP協定の交渉に参加することを表明したことは、我が国の食糧基地である本道にとって、基幹産業の農林漁業を中心に、関連産業を含め2兆1千億円余の経済的損失と17万人を超える雇用喪失を招き、産業全般に壊滅的な打撃を与えるとともに、道民生活の基盤である地域を崩壊の危機に直面させることとなるものであって、極めて遺憾であり断じて許すことは出来ない。 これまでに、超党派の国会議員団が拙速な交渉参加に反対を表明し、全国の都道府県議会及び政令指定都市を含めた市町村議会の8割が、反対若しくは慎重な対応を求める意見書を可決したほか、農林漁業関係団体や医療関係団体、消費者団体など、多くの国民が反対を表明してきたにもかかわらず、政府から国民に対する納得できる説明が全くなされなかったことは、主権者を無視した許し難い暴挙というほかない。 加えて政府・与党内からも反対の声が噴出し、合意が得られないままにこのような悪政を進めようとする姿勢は、まさに独裁そのものであり、我が党は道民の生活を守るため、国民不在の政権に対し、道民とともに強く抗議するものである。 今後は、道民の皆様とともに、日本の食を支えてきたふるさと北海道を守るために、国に対し強く主張し最後まで戦って参る決意であります。