総裁選立候補の4氏が函館、札幌で演説会
外交・防衛、本道振興策などを訴える
自民党総裁選の開票を9月26日に控え、候補者演説会が同24日、函館市と札幌市で行われ、安倍晋三(元首相)、石破茂(前政調会長)、石原伸晃(幹事長)、林芳正(政調会長代理)の4氏が支持拡大を訴えました。体調を崩した衆院道5区選出の町村信孝氏(元官房長官)は参加を見送りました。
同日午後から札幌市中央区の大通公園で行われた街頭演説では、4氏が4500人の市民を前に民主政権を痛烈に批判した上、外交・防衛、経済などの国政課題や北海道の経済振興策を取り上げ、持論を展開しました。
この中で、外交・防衛について各氏は「日米の信頼関係を取り戻さなければならない。そのためにも集団的自衛権の行使を認めるべきだ」(安倍氏)、「尖閣諸島で隙を見せれば、必ず北方領土で付け込まれる。北海道における海上自衛隊の展開をきちんと考えないといけない」(石破氏)、「周辺諸国が日本の主権、領土を著しく侵害してきた。国を守ることに万全の対策を打てるのが自民党」(石原氏)、「米中韓各国との関係を元に戻していけば、ロシアは強硬路線から日本に経済協力路線にかじを切る。それが外交だ」(林氏)などと述べました。
また、北海道については「新幹線などの地域の成長や未来に必要な投資は堂々とやるべきだ」(安倍氏)、「道内の観光資源を活用し、海外から観光客誘致を進めることが日本の活性化につながる」(石破氏)、「北海道には素晴らしい農産品があり、それを観光をミックスできる」(石原氏)、「北海道のおいしい物を世界の人に食べてもらう。日本以外の40億人の市場が視野に入ってくる」(林氏)と語りました。