新生北海道へどう教育行政を進めるか


3、教育問題について

(1)教育行政執行方針について

 
高橋議員 新生北海道実現のために、教育行政をどう進めていく考えか。

 
相馬教育長 学校、家庭、地域社会それぞれの果たす役割を踏まえ、生涯学習の推進や国際化、情報化などに主体的・柔軟に対応できる人材の育成、子どもたちの生きる力の基盤となる確かな学力や、命を大切にし他人を思いやる心、善悪を判断する力など豊かな人間性の育成に向けて、新時代にふさわしい教育環境づくりに最大限の努力を行う。

(2)主任制問題について
 
高橋議員 今年4月の主任制の命課は、スムーズに行われたのか。

 
相馬教育長 すべての学校で4月9日までに混乱なく命課を完了している。

(3)中高一貫教育について
 
高橋議員 中高一貫教育の今後の設置計画を明らかにしてほしい。

 
相馬教育長 これまで上川中学校・上川高校、上ノ国中学校・上ノ国高校、鵡川中学校・鵡川高校、鹿追中学校・瓜幕中学校・鹿追高校で導入しているが、平成19年4月開設に向けて登別市で準備を進めている。今後も未設置圏域で導入を検討していく。

(4)特別支援教育制度について
 
高橋議員 特別支援教育制度の円滑な導入に向けて、どう取り組んでいくのか。

 
相馬教育長 各種研修会や会議などで広く教育関係者への理解の促進を図るとともに、本道にふさわしい特別支援学校や特別支援教室のあり方などについて、庁内ワーキンググループなどを組織して検討し、制度の円滑な導入を目指したい。

(5)私学教育の振興について
 
高橋議員 財政事情に厳しい中で、私学教育振興のためにどう取り組む考えか。

 
高橋知事 管理運営対策補助金は生徒一人当たり単価を前年度と同額に据え置くなど配慮した。今後もより特色と魅力のある私学教育が進められるよう財政的支援や指導・助言を行う。


街頭犯罪抑止に向け対策の強化を


4、公安問題について

(1)重点課題とその対応について
 
高橋議員 本道の公安問題の現状を踏まえ、今後、何に重点を置いて警察活動を取り巻く課題に対処しようとしているか。

 
上原道警本部長 今年は凶悪・悪質犯罪の徹底検挙、交通死亡事故防止、組織犯罪対策の強化、安全・安心まちづくりの推進、災害・テロ事件等突発重大事案対策の徹底の五点を重点目標と定め、対処する。

(2)街頭犯罪等対策などについて
 
高橋議員 街頭犯罪等抑止総合対策は、これまでどのような成果が見られるか。

 
上原道警本部長 6月末現在で7罪種総数2,860件が発生、前年同期比386件、15.6%増加となっている。中でも車上ねらいの増加が発生の総量を押し上げているが、凶悪事件に発展する恐れのあるひったくり、侵入盗が減少しており一定の効果が出ている。

 
高橋議員 街頭犯罪の抑止に向け、今後、どのような対策を強化していくのか。

 
上原道警本部長 警官によるパトロール活動強化、自治体・ボランティアなどとの連携による夜間合同パトロールの実施、防犯灯の新増設などの地域活動を推進するとともに、「自らの安全は自らの手で守る」という自主防犯意識の醸成を図っていく。犯罪が起こりにくい社会環境の整備が重要であり、社会全体にセーフティーネットワークを広げ、治安の回復と安全で安心して暮らせる地域社会の実現に向け努力する。