新高校教育指針検討の基本姿勢は

三、教育問題について
(1)新たな高校教育に関する指針について

1.検討の基本姿勢について

 
大谷議員  検討会議においては、どのような基本姿勢で検討を進めているのか。
 
相馬道教育長 豊かな心と確かな学力の育成、教育内容の改善・充実、多様な選択を可能にする学校教育の推進、教育制度等の改善、教員研修の充実、教員の資質向上、信頼される学校づくりの推進、学校運営の改善などを柱として検討を進めている。

2.策定時期について
 大谷議員 平成十八年度末を目標に策定するとしているが、少しでも早く指針を策定し実行すべきと考えるがどうか。
 
相馬道教育長 検討会議から今年十二月に答申をいただくことになっており、道教委としては考え方を可能な限り早期に取りまとめ、十九年度から実施可能なものについて順次取り組んでいきたい。


推進プラン策定と個別の支援計画も

(二)特別支援教育について

1.推進プランについて
 
大谷議員 本道においても特別支援教育のあるべき姿を展望し、一層の充実を図るためには、総合的な推進プランを策定すべきと考えるがどうか。
 
相馬道教育長 有識者や保護者、学校関係者などからなる検討委員会を八月ごろに立ち上げ、LD等の児童生徒への具体的な支援方策を年度内に取りまとめるとともに、障害のある幼児児童生徒や複数障害に対応する盲・聾・養護学校の教育のあり方などについて協議をする。道教委としてはその結果を踏まえ、国の制度改正の動きも見ながら、本道にふさわしい特別支援教育を計画的に推進したい。。

2.個別の教育支援計画について
 
大谷議員 大谷議員 一人ひとりのきめ細かな個別の教育支援を計画的に行うため、道教委はどのような取り組みを進める考えか。
 
相馬道教育長 手引きとして「個別の教育支援計画モデル」を作成し、対象学校や市町村教委に配布した。今後、盲・聾・養護学校では本年度中にすべての児童生徒について計画を作成することにしている。また、幼稚園や小・中・高等学校については岩見沢市など五市で特別支援教育体制推進事業の中で計画の作成をモデル的に進める。


使途不明金についてどう説明したか

四、公安問題について
(1)監査結果への対応について

1.確認監査について
 大谷議員 監査結果については、知事、道議会からの要請に十分応え、「一分のやり残しもなかった」と考えているのか、改めて見解を伺う。
 
太徳永代表監査委員 道警察からは、説明を担当する職員の召集、関係書類の提出や個別、具体的な方法での協力など総体として監査の円滑な実施に適切に対応していただきながら、提出されたすべての資料の精査、悉皆の方法による検証、道警察からの説明聴取を行うなど全力を挙げ、可能な限りの手法を尽くし、実効性のある監査を実施し、その結果を報告した。

2.使途不明金について
 
大谷議員 監査委員は執行の確証が得られない使途不明金が約二億三千七百万円あることを明らかにしているが、この使途不明金について、道警からは具体的にどのような説明があったのか。
 
芦刈道警本部長 警察行政への支援協力要請や部下職員の士気高揚のため、夜間捜査時の捜査員の捕食代、捜査協力者に対する謝礼代、署内外における会議後の懇親会経費、事件捜査の捜査員や術科大会参加者に対する激励経費、職員・家族の慶弔費、入院見舞金などとして使用したと説明があったが、その内容を確認できる資料は得られなかった。

3.捜査用補償費問題等の原因などについて
 
大谷議員 確認監査結果によって、多額の使途不明金が指摘されたが、公会計制度において許されることではない。今回の知事判断に対する認識と、改めて捜査用報償費等問題の発生の原因等についてどう認識しているか見解を伺う。
 
芦刈道警本部長 知事のご判断を重く受け止め、これまでの返還額との差額約三千七百七十五万円に利息を付して道に追加返還した。総額約二億四千五十六万円の損害を道に与えたことについて、改めて道議会、道民の皆さまに深くお詫びいたします。不適正な執行原因は、多くの部署において慣行的、組織的な不適正執行が行われたほか、それぞれの部署において日常の捜査活動の効率性、機動性を考慮して予算執行が現実にやりやすいよう、或いは部外との交際経費、捜査員の士気高揚のための激励経費などに使用するため、月初めの交付や経費以外の経費に支出されていたものである。

4.再発防止のための改善策などについて
 
大谷議員 道公安委員会は道警本部に対して再発防止のための改善策八点を指摘し、必要な対応を求めたが、どう取り組むのか。警察行政への信頼回復に向け、道警本部長の決意を伺いたい。
 
太徳永代表監査委員 道公安委員会の指摘を、道警としてこのような事態を二度と起こさないための指針として重く受け止め、「北海道警察改革委員会」を開くなど更なる改善方法を可能なものから実施している。信頼回復については改善策を推進し、不適正な予算執行の絶無を図り、適正かつ効果的で透明性ある予算執行に万全を期すことはもちろん、厳しい治安情勢に対し犯罪抑止総合対策、組織犯罪対策、歓楽街総合対策、交通死亡事故抑止対策など、道民の安全と安心を守る活動に全力を尽くし、道民の期待と信頼に応えて参る決意である。

5.監査結果への対応について
 
大谷議員  確認監査に対する知事の判断を妥当とするものであるが、監査機能をもってしても解明できず多額の使途不明金は公会計制度においては予想もしないことであり、しかも証拠書類も存在しないなどこれ以上の解明は事実上不可能と思われる。知事はこれをどう認識されているか。
 
高橋知事 私としては、現行の法体系の中でできることとしては、このたびの監査を超えるものはないと考えており、この監査結果に基づき判断したが、公金の取扱に大きな問題があったことについては改めて遺憾に思う。


自民党・道民会議の一般質問
▽大崎誠子(札幌市東区) ・北海道ブランド(商標登録、観光客のホスピタリティー、愛知万博の北海道の日、地上波デジタル載り活用)
▽伊達忠應(札幌市厚別区) ・カジノ構想・北海道R&B構想・北方領土・治安問題と組織犯罪
▽岩間英彦(伊達市) ・「食育」・建設業の振興・縄文とアイヌ文化研究体制
▽作井繁樹(後志支庁) ・泊原発のテロ対策・散骨・中学校教科書採択
▽小畑保則(釧路市) ・長期総合計画と次期総合計画・ファシリティマネジメント・道立施設のあり方(釧路高看の機能移管)
▽鎌田公浩(札幌市中央区) ・エゾシカの有効利用・北海道の経済対策
▽瀬能 晃(岩見沢市) ・道州制と財政再建(地方交付税制度と財源保障機能、交付税の算定基準を超過している経費=老人医療費、教員の人件費)・国への要望・道有財産の有効活用