特別調査結果の率直な心境聞きたい

3、道警報償費等問題について
(1)特別調査報告について


 布川議員 違法行為を取り締まる警察組織において、これほど大がかりな不適正経理が行われていたことに、驚きを禁じ得ない。特別調査の結果をどう受け止めているか、率直な心境を伺いたい。
 芦刈道警本部長 予算については、その適正執行に万全を期し、公金の取り扱いにいささかも遺漏があってはならないところであり、このような不適正な予算執行が行われていたことは遺憾の極みであり、これらに対し内部管掌業務指導などにおいて早期の是正が講じられなかったことについて、警察本部としてその事実を重く、また、その責任を厳しく受け止めているところである。

士気の高揚に向けどう取り組んでいくか
(2)警察官の士気について

 布川議員 警察官1人当たりの返還額も相当な額にのぼる。こうしたことにより警察組織の士気への影響が懸念される。第一線で日夜奮闘されている警察官に、この不正経理問題についてどう釈明し、士気の高揚に向けて、どのように取り組んでいく考えか。
 
芦刈本部長 返還は「上に重く、下に軽く」という考えに基づき負担を分かち合うことにした。会計業務の改善を速やかに進めるとともに、現場の意見・要望を吸い上げ、各種施策に生かし、職員の処遇改善や称揚などにより士気の向上を図る。

確認的監査は何を、いつまでに
(3)確認的監査について

 布川議員 知事は、確認的監査において、何を、いつまでに求めようと考えているのか。
 
高橋知事 特に返還額について、その妥当性の確認をお願いしており、監査委員におかれては「実際の使途、その金額の検証と返還額の妥当性」を確認していただく。その結果は速やかに明らかにしていただく。

報償費予算執行の具体的改善策示せ
(4)改善措置について

 布川議員 報償費にかかわる予算執行制度の改善について、知事部局としても検討体制を整え、適切に対応するとしているが、具体的にどのような改善策を考えているのか。
 
高橋知事 道警の予算執行の改善方策について、総務部、知事政策部、出納局による検討会議を立ち上げ、検討体制を整えた。道警の改善方策も踏まえながら、検討会議において制度の改善などを進める。

十七年度予算編成はどうなるか
(5)17年度の予算執行について

 
布川議員 報償費予算の執行率は平成15年度は約6割、16年度第2四半期まで約3割と低下してきているが、17年度の予算編成においては、どう対処する考えか。
 
高橋知事 16年度の執行状況や、来年度の予算要求内容を十分精査したうえで適切に対処したい。

私的流用の有無は監査の対象になるか
(6)監査方針について

 布川議員 どのような監査方針で臨まれるか。道警が特別調査で報告した返還額の妥当性を検証するのみならず、私的流用の有無についても監査の対象とするのかどうか。
 
徳永代表監査委員 道警の調査結果の内容を精査・分析に着手し・これを踏まえて監査実施方針などにおいて検証方法や判断基準、監査スケジュールなどを定めてまいる。確認的監査においては、報告された使途などについて事実を裏づける確かな証拠の有無を検証し、報告の事実について厳正に判断する。