クリーン農業をどう展開するか


2、道政上の諸課題について

(1)航空宇宙産業基地の展開について
 1、航空宇宙に関する取り組みについて
 道は大樹町における航空宇宙に関する取り組みをどのように認識しているか。また、策定中の第3次長期計画の後期実施計画ではどのように位置づけしていこうとしているのか。

 2、宇宙3機関の統合後の支援について
 宇宙開発事業団、航空宇宙技術研究所、宇宙科学研究所が統合され、平成15年10月から独立行政法人宇宙航空研究開発機構が発足するが、大樹町などでの実験・研究にどのような影響を及ぼすと考えているか。長期的に実験・研究が持続されるために、どのような支援をしていくつもりか。

(2)石狩湾新港地域の開発について
1、民事再生に至る経過と認識について
 石狩開発(株)が民事再生手続きの申し立てを行うようになった経緯について聞きたい。また、この事態を知事はどう認識しているのか。

 2、会社の経営責任について
 知事は、同社の責任について、どのような認識を持っているか。

 3、地域への影響について
 関係者の話し合いがつかない場合、破産という最悪の事態も予想される。仮にそうなったら、この地域の立地企業への影響や地域開発そのものへの影響についてどう考えているか。

 4、今後の対応について
 再生計画案の取りまとめの見通しについて、どう考えているのか。また、その過程で道が減資や債権放棄、さらに新たな税制負担を求められる事態も考えられる。知事は今の段階でどう見ているか。

(3)工業用水道事業の経営健全化について
 1、経営健全化計画の策定について
 道は、苫小牧東部、石狩湾新港の両地域にかかわる「工業用水道事業健全化計画」を策定し、国に申請することを明らかにしているが、どのような状況を踏まえ、対策に取り組むことにしたのか。

 2、経営健全化計画の内容について
 道が示した健全化計画で一般会計から約100億円の補助などを充てるとしているが、その算出根拠と約180億円という国からの還付金に関する協議の見通しについて伺いたい。また、石狩湾新港、石狩工水について需要想定を日量35,000トンから12,000トンに見直しているが、その積算根拠を明らかにしてほしい。さらにこの見直しで石狩工業水事業の経営健全化が、どのように図られるのか。

 3、事業経営に対する認識について
 国の制度を活用しても苫小牧工水、石狩工水合わせて200億円もの支援を一般会計から支出しなければならない事態に至ったのは、当初の見込みに甘さがあったと言わざるを得ない。知事はこうした事態をどのように認識しているか。

(4)農業問題について
 1、クリーン農業の展開状況について
 この取り組みはすでに10年を経過し第3ステージ「基本技術発展型農業」の段階に入っている。そこで、その地域的な広がりと取り組み状況はどのようになっているか、具体的に示してほしい。

 2、生産技術の開発普及について
 化学肥料・化学農薬の3割減、安全・おいしさ・栄養価の向上を目標とし、クリーン農業技術の開発に取り組んできたが、その結果、どれだけの技術が開発され、農家への普及・定着が図られたか。また、第3ステージを支える技術の開発、土地基盤の整備について、今後何を重点に取り組む考えか。

 3、クリーン農産物の表示制度について
 平成11年度に創設されたこの制度の普及・定着に向け、今後どのように対応していく考えか。

(5)林業問題について
 1、森林被害対策について
 台風21号による森林被害に対する激甚災害への政令指定が行われるが、早期復旧に向けて今後どう取り組むのか、支援対策の考え方や課題も含め伺いたい。また、今後、相当数にのぼると予想される被害木の処理・利用についてどのように対応するのか。

 2、林業力アップ事業について
 道の政策評価で「北海道林業体力アップ事業」が廃止とされていると聞いているが、これまでの取り組み内容と成果について聞かせてほしい。また、これまでの取り組みで十分だと判断して事業廃止という評価になったのかどうか。

(6)水産業の振興について
 1、いきいき浜づくり対策について
 道の施策である「いきいき浜づくり事業」が、本年度で廃止されると聞いている。漁場づくりや流通・加工体制の整備などで成果を上げてきたと理解しており、新たな発想で仕組みの再構築を図るべきと考えるが、見解を伺いたい。

 2、サケ・マス増殖事業について
 国の撤退、道の民間移管方針により、サケ・マス増殖事業はすべて民間にゆだねられることになるが、民間の増殖団体の自立は難しく。道や国の支援がなければ施設整備は進まないのが現状。国に代わって北海道のサケ・マス増殖事業を統括管理する道として、民間施設の整備など今後の増殖事業の推進についてどのように考えているのか。