16年度予算編成の要点を示せ
1、道政上の諸課題について


(1)公約の実現について

全力で公約達成を
1、知事公約について
(1)新生プランについて
 
岩本議員 知事公約は初年度でどのくらい実行されたか。来年度予算でどの程度公約を具体化する考えか。
 
高橋知事 新規事業61本、拡充事業九本合わせて70の事業について予算を措置した。その他継続事業や一般事業費を活用して鋭意取り組みを進めている。来年度予算では「北海道新生プラン」に沿って公約を達成していく。

(2)冬季の産業活動活性化について
 
岩本議員 冬季の産業活性化によって本道経済の足腰を強くするべきだ。
 
高橋知事 冬季観光集中キャンペーン実施や冬の資源を活用した新たな産業・雇用おこしに努めたい。

2、自民党道連公約について
(1)北海道新幹線について
 
岩本議員 改めて知事の決意と今後の取り組をお伺いしたい。
 
高橋知事 建設促進期成会や沿線市町村など関係団体と連携を図りながら、与党整備新幹線建設促進プロジェクトチーム、政府・与党整備新幹線検討委員会にさらに強く働きかけていく。

(2)2002年度オリンピックの北海道開催について
 
岩本議員 前知事はオリンピックなどを含め波及効果が期待できる世界大会の誘致に努力すると議会答弁していたが、これについて知事の見解を伺う。
 
高橋知事 道民の熱意や開催希望都市をはじめ、国やJОC、関係団体などの意向に配意しながら対応する。

(3)安心して暮らせる地域づくりについて
 
岩本議員 だれもが安心して暮らせる地域社会をどのように実現していく考えか。
 
高橋知事 警察の施設や体制の整備に努めるほか、道警本部や道教委とも連携して、平成16年度をめどに「安全・安心なまちづくり条例」を制定するなどしてそのような地域社会の構築に努める。


(2)道財政の立て直しについて

政策評価の結果は?
1、平成16年度予算編成について
 
岩本議員 平成15年度に比べどのような要因によって実質収支不足改善が見込めるのか。16年度予算編成の重点施策をどこに置く考えか。各部局の枠配分方式の導入はどのような効果が見込めるか。
 
高橋知事 190億円ほど収支不足が下回るのは、人件費の削減や道債償還費の一時減少などによる。予算重点化は北海道新生プランや重点施策の展開方針を踏まえ、選択と集中の視点に立ち行う。枠配分方式は各部局の裁量拡大と責任の明確化により、成果重視の事業執行、予算関連業務の簡素・効率化が期待できる。

2、政策評価の結果について
 
岩本議員 政策評価の結果、見直し・廃止される事業と、これもより捻出される財源はどのようになるか。
 
高橋知事 2246事業を対象に評価した結果、約3割に当たる646事業を見直し・廃止した。これもより118億円を捻出した。

3、削減目標の達成について
 
岩本議員 財政立て直しプランの目標額達成を、どのように進めていくのか。
 
高橋知事 来年夏のプラン成案策定までに具体的な内容を確定し、16年度の政策評価と17年度当初予算編成から具体的に実行していく。

4、地域経済の活性化策などについて
 
岩本議員 道財政立て直しの中でどう地域経済活性化を果たしていくのか。また建設業のソフトランディングの取り組み強化は、具体的にどのようなことを想定しているのか。
 
高橋知事 豊かな自然や農水産物、IT、バイオなどの先端技術、創造性豊かな人材など本道の持つ資源にさらに磨きをかけ、地域経済の活性化を加速させていく。建設業については介護リフォームなど新たな市場の育成、企業連携による経営体質の強化、農業・環境・リサイクルなどの新分野への進出を促進するための施策の充実を図る。

5、アウトソーシング拡大の戦略的展開について
 
岩本議員 集中対策期間に道全体の事務・事業を一斉点検し、外部化を計画的・戦略的に進めるべきだ。
 
高橋知事 今年9月、3年間で100人、5年間で300人相当の委託化を目標とする民間委託推進方策を策定した。本年度中に総務業務再構築戦略の推進を基本に業務改革に関する方針を策定し、民間ノウハウの導入に努めたい。