二、教育問題について


高校配置は学力向上の視点を

(1)学校のあり方について
1、高校配置計画について
小畑議員 生徒減少期の高校配置計画の策定に当たっては、高校教育の水準の維持や生徒の学力向上という視点が必要だ。一律削減という発想に立つべきではない。

吉田教育長 平成23年度計画案では、石狩学区において学級増減による定員調整だけではなく、新しいタイプの高校設置も視野に入れた再編を行う。生徒の多様な個性や学習ニーズに応じた学習環境を充実させるという観点に立ち、課題の解決と学校の活性化を図ることが大切と考えている。

2、中途退学者について
小畑議員 毎年度、相当数に上る中途退学者が出ているが、防止に向けどのように取り組むのか。

吉田教育長 平成18年度の本道の公立高校の中途退学者は全日制・定時制で2565人、中退率は2.1%と横ばい。憂慮すべき事態であり、中学生の体験入学の充実、教育相談体制の充実、スクールカウンセラーの配置などを行ってきた。昨年度からはスクールライフアドバイザーの配置、集団カウンセリングの実施、個別面談などの取り組みを進めている。

子ども交流事業にどう取り組むのか

(2)子ども農山漁村交流プロジェクトについて
小畑議員 国は小学生に農山漁村で長期民泊体験の機会を与える「子ども農山漁村交流プロジェクト」を実施し、受け入れモデル地域として全国50カ所を選定する。道はどう取り組んでいくのか。

高橋知事 道内では長沼町、大樹町が指定されており、道では「子ども農山漁村交流プロジェクト推進庁内連絡会議」を設置して必要な支援を行う。これを機に道外の子どもたちにも北海道を訪れてもらえるようにPRするなど、プロジェクトの着実な推進に努める。

吉田教育長 本道では9つの小・中学校が生活体験推進校に内定している。両町の取り組みを広く発信し、9校の実践成果を情報提供するなど、この事業の趣旨を踏まえた取り組みが全道で広く展開されるように努める。