広がる道民の不安、厳重な防犯対策を

[3]、公安問題について

(1)防犯対策について
岩間議員 アンケート調査で防犯対策について、道民の不安が広がっていることが明らかになっているが、今後の防犯対策にどう取り組むのか見解を伺いたい。
永井道警本部長 「指数治安」の面では確実に改善されてきているが、道民が肌で感じる「体感治安」の面では、必ずしも改善していない。道民が強い不安を感じる侵入犯罪や街頭犯罪の活動に重点を置き、発生した事件の早期解決に努めるとともに、犯罪抑止活動に取り組んできたが、今後、パトロール活動を強化するとともに、先制的な捜査を徹底するなど諸対策を進めたい。また、「自らの安全は自らが守る」という自主防犯活動が、より効果的に行われるよう全面的に支援していきたい。

子どもの安全・安心を守る取り組みの強化を
(2)子どもを犯罪から守る取り組みについて
岩間議員 子どもを犯罪から守るためには、自主防犯ボランティア団体によるパトロールや青色回転灯装備車両による巡回、子ども110番の設置などが、効果を上げているが、これらの取り組み状況を伺いたい。
永井道警本部長 ボランティア団体は本年5月末現在で2年前の3.8倍に当たる617団体が結成されている。青色回転灯装備車両は631台に達しており、「子ども110番の家」も本年3月で96000カ所に設置されている。子どもを守る対策は喫緊の課題であり、登下校時や学校周辺、公園など子度も立ちの集まる場所におけるパトロールなどの警戒活動の強化、不審者の出没や声掛け事案の発生、あるいは子ども未帰宅の届け出があった場合の素早い立ち上がりによる捜査・調査など、未然防止と早期解決に万全を尽くしてまいりたい。

悪質な風俗事犯防止へ環境浄化の強化を
(3)歓楽街対策について
1、風俗環境の浄化について
岩間議員 北海道を代表する歓楽街・ススキノでは、依然として悪質な風俗事犯が摘発されている。更なる対策強化を目指し、風俗環境浄化の推進へ向けてどう取り組む考えか。 
永井道警本部長 これまでも暴力団や悪質風俗店の集中取り締まり、地域住民や業界、ボランティア団体などと連携した環境浄化作戦を展開してきたが、問題の抜本的な解決には至っていない。これを踏まえ、「暴力団、違法性風俗店などに対する取り締まりの強化」、「地域住民、利用客、観光客に不安感や嫌悪感を与える客引き、カラス族、違法駐車、卑猥な看板の一掃」、「官民協働による空きビル、公共空間を利用した楽しめる街への再生」を目標に掲げ、具体的な推進を図る。このため、昨年12月1日から中央警察署に特別体制を置き、詳細なススキノの実態把握を行っている。